上川原んちは、さまざまな世代の方が関われる場所となることを目指しており、地域の方とも交流しながら働ける職場です。たとえば、書道や絵手紙、陶芸、音楽、脳トレ体操などの教室を開催する際は、それぞれ先生を外部からお招きしています。また、準備や片付けを手伝ってくださるボランティアの方もいらっしゃり、一緒に教室を作っています。 提携する地域の保育園の園児や学生さんとの交流も盛んです。これまでに、近くの保育園の年長さんが当施設に来て、歌やダンスを披露してくれたことがあります。利用者さまは園児が来ることを非常に喜んでくださいますし、保育園の先生も「核家族で高齢者の方と接することが少ない子どももいるので、すごく良い機会なんです」と言ってくださっています。 また、校外活動の一環として、小学生が当施設の運動会に参加してくれたことや、中学生が職場体験でお手伝いに来てくれたことも。福祉科の高校生が交流に、大学生以上の方が社会福祉協議会を通じてボランティアに来てることもあります。お子さんから大人の方まで、地域の方々と家族のように交流しながら、皆で協力して利用者さまの笑顔を作っていける環境です。

上川原んちでは、新人さんのペースに合わせたOJT研修を行っています。入職後は、理念や思い、利用者さま・ご家族との接し方など、サービス全体の内容を網羅している冊子をお渡しし、読んでいただくことからスタート。オーナーなどから理念について直接お話もしています。 研修期間中は、教育担当の先輩がついて指導していきます。できるだけ教育担当は固定になるよう調整しており、早番・日勤・遅番・夜勤の各シフトにつき3回程度は一緒にシフトに入って業務を教えていきます。およそ4回目からは、新人さんにメインで業務を行ってもらえるよう、徐々に見守るスタンスでサポート。すべてのシフトを1人でできるようになるまでの期間は、介護職経験をお持ちの方で約2ヶ月です。経験や進捗状況に合わせて、期間は柔軟に調整します。 資格取得支援制度も用意しており、介護福祉士の受験にかかる費用は会社が全額補助。介護福祉士実務者研修の受講費用も半分補助します。これまで、制度を利用して介護福祉士実務者研修を取得した人が6〜7名います。 月1回、施設内研修も実施しています。講師は併設のデイを含む各部署の持ち回りで、年間計画をもとに進めています。内容は、認知症の方の対応や身体拘束防止に関すること、食中毒に関することなどさまざまです。ほかにも、オンラインでの外部研修を積極的に取り入れたり、外部研修に参加した人がほかの職員に内容を共有する時間を設けたりしています。働きながら知識も深めていける環境です。

上川原んちは、働きやすい職場環境を追求しています。たとえば、介助に人手や時間を要する利用者さまがいらっしゃる際は、事前に次のシフトの職員の入り時間を調整。一時的に対応人数を増やすことで、残業にならないように努めています。もちろんスタッフの入り時間を調整した際は、終わりの時間も調整します。相談員の場合は、多少残業が発生してしまうものの、ほかの介護職員については残業はほぼありません。 有休については、皆が平等に取得できるよう取得状況を「見える化」しています。取れていない人がいたら声掛けをしたり、シフトを調整したりと、消化できるようにフォロー。なかには、遠方の実家に帰省するために有休を使って5連休を取る人もいます。ルールはありますが、まとめて取得することも可能です。加えて、月の希望休も2日間設けているため、プライベートを充実させられます。 病気や怪我で休業中の職員とご家族の生活を保障するために、会社独自の医療補償制度も導入しました。入院や手術をしたときの自己負担額を、上限50万円まで会社が補償する制度で、週15時間以上勤務する方が対象です。 やりがいを感じながら主体的に働いてもらえるように、職員の意見を反映した施設づくりも大切にしています。理念として、一人ひとりが主体的に動くことを大切にしている当施設。「自らサービスに関する提案をして、改善していく意志を持ってほしい」と伝えています。意見は毎月のミーティングで伝えることができます。職員の提案が実現した例は多くあり、これまで、皆で昼食を作る日を設けたり、月に1回少し豪華なおやつの日を作ったりしました。レクリエーションの内容もつねに職員が発案してくれています。