NPO法人かながわ精神障害者就労支援事業所の会
ホープ大和は、神奈川県大和市にある就労継続支援B型事業所です。精神障がいのある方へ向けて、就職するための訓練や、就職活動の支援を行っています。利用者さまの登録数は50名ほどで、1日の利用人数は30名ほど。20~70代までと幅広い年齢の利用者さまがいらっしゃり、メイン層は40~50代の方です。 当事業所は、事業所内での作業訓練と、座間市にある企業内でのより実践的な施設外就労に取り組んでいます。職員の配属は、それぞれの人員状況に合わせて決定。計12人ほどの職員が在籍しています。年齢層は30代の方が多く、未経験で入職した人がほとんど。福祉の仕事に誇りを持っている方ばかりで、仕事として職責を果たす意識がきちんとある責任感の強い職員が多いのが特徴です。 当事業所では、利用者さまの話に耳を傾けることを大切に支援を行っています。利用者さまは自分の悩みなどを言語化することが苦手なため、職員は気持ちや考えを想像しながら柔軟に対応することが必要です。そのため、当事業所では職員が自信をもって支援ができるよう、学びの機会を充実させています。仕事をしながら経験を積み、着実にスキルアップを目指せる職場です。
POINT
1
ホープ大和では、利用者さま一人ひとりに寄り添うケアを実現しています。利用者さま1人に対して、職員が1人つく担当制を導入。利用者さまごとの特性をしっかり把握し、一人ひとりに合わせたサポートを提供しています。 職員の担当人数は、2~3人といった少ない人数から20人まで、個人の力量に合わせて決定。毎日、朝礼と終礼を行い、利用者さまの情報を職員間で共有しています。朝礼・終礼は、Zoomで座間と大和をつないで実施。また、職員全員が集まる会議を月に1回行うことで、職員同士の連携を深めています。 職員会議では、利用者さまの客観的な情報プラス、それをもとに落ち込んでいる原因などを考えるアセスメントを実施。利用者さまの態度や発言といった客観的な姿から、「どうしてそのような態度になったのか」「どうしてそのような発言をしたのか」といったことを想像し、対応方法を考えます。ほかの職員の意見を取り入れることで視野が広がり、より良い支援につながっています。 座間市での施設外就労で勤務する場合は、利用者さまの仕事を獲得するという営業業務もあります。企業の中で作業を行うので責任は重大ですが、利用者さまの「やってみたい」といった思いに寄り添うことができ、成長を間近で感じられるお仕事です。利用者さまの笑顔が増えて明るくなっていく姿を見られたときには、やりがいを感じられますよ。
利用者さまの成長を支援。企業内で行うことを活かした就労訓練が特徴です
POINT
2
ホープ大和は、手厚い教育とフォロー体制が整っており、未経験の方でも安心して働ける環境です。新人さんには教育担当者がつき、利用者さま一人ひとりに必要なケアを共有。新人さんそれぞれの経験や得意・不得意に合わせて指導していき、3ヶ月を目安に独り立ちを目指します。 1週間に1度、臨床心理士に相談できるメンター制度もあり、職員と利用者さまのやりとりを見て関わり方のアドバイスを実施。自分自身の相談をすることもでき、悩みを抱え込むことなく仕事ができます。 また、当事業所は、さまざまな学びの場を設けています。大和市内で行われる虐待防止の研修は当事業所が企画する立場にあり、年に1回行っているほか研修資料はいつでも確認することができます。そのほか、年に3~4回、支援力の向上に関する研修も実施。法人が企画している企業向け研修もあり、法人の考え方を理解できる場として、参加する職員もいます。 さらに、外部研修への参加も積極的に勧めています。自分の興味のあるものに参加可能なのはもちろん、一人ひとりのキャリアパスにあったものを管理者が指定することも。研修の受講は勤務扱いとし、交通費と、勤務時間外の場合は残業代も支給しています。 職員のやる気に応え、手厚いサポート体制を整えているため、着実にスキルアップできる環境です。
生活の安定と自立を大切に、利用者さまに寄り添う支援を行っています
POINT
3
ホープ大和は、ワークライフバランスを保ちながら働ける職場です。週休2日制で、年間休日は120日以上。夏季休暇は、施設がお休みの3日間と、職員の好きな日を2日間、計5日取得することができます。有給休暇も、なるべく希望どおりに取れるよう配慮。終礼を必ず午後5時に開始するので、残業の発生は月5時間程度と少なめです。プライベートを大切にしながら働けます。 当事業所では、チームでの支援を大切にしています。業務用のパソコンとスマートフォンを貸与しており、利用者さまの情報・記録はサイボウズで一括管理。いつでも職員皆が確認できる状態にしています。 利用者さまがほかのサービスも併用している場合には、訪問ヘルパーや相談員などとも連携をし、サポート。担当制ではありますが、職員全体で助け合いながら業務にあたっており、すべてを一人で抱え込む必要はないので安心です。
ホープ大和は、施設外就労の支援も行っています。企業の中で就労支援する場合は、企業側の会議に出席したり企業との交渉が必要になったりと、責任が伴います。企業内就労の支援を行ったことがない方にとっては、責任が重いと感じるかもしれません。 しかし、当事業所では相談しやすい環境作りに注力しています。朝礼・終礼・職員会議はもちろんのこと、日ごろから職員間の対話を大事にしているのが当事業所の特徴です。朝礼のあとや終礼の前には職員同士で雑談をしており、日常的にコミュニケーションが生まれています。ときには、「職員が利用者さまにどこまで関われば良いのか」といった悩み相談をすることも。また、管理者などの役職が上の職員から悩み相談をすることもあります。距離が近く、些細な確認や相談も気軽にできる雰囲気なので、不安なことは1つずつ確認して進めていくことが可能。責任を1人で抱え過ぎることなく、安心して勤務できる環境です。
私の母が福祉関係の仕事をしていたこともあり、子どもの頃から福祉の仕事は身近に感じていました。私自身、前職では広告の営業職をやっていたのですが、本当に人の役に立つ仕事って何だろうと考えたときに、障がいがある方々の助けになる仕事が人のためになるのではないかと思ったんです。その中でも、生きづらさだったり働きづらさを感じている方々の就職のお手伝いや職場定着のサポートをしたいという思いがあったので、就労継続支援B型を希望しました。
ホープ大和の利用者さまは、就職したいという意欲が高い方が非常に多く、自分のやりたい支援ができると思い、入職を決めました。そのため、異業種から転職し、キャリアのない私にもやりたい仕事をやらせていただけたのは良かったです。やりたいという気持ちに応えてくれる、風通しの良い環境です。
職員の方たちはみんな温かくて、とてもアットホームな雰囲気です。良い社内環境のなかで働くことができています。
福祉の仕事が未経験の方でも、やる気があって、頑張る人のために根気強く頑張れる人は、やりがいを感じながら仕事ができます。純粋に人のために頑張りたいと思える方、謙虚な方に来ていただけたらいいなと思います。
就職を一緒に目指しながら頑張ってきて、やっと就職した利用者さまが就職先の環境が良くなかったという理由ですぐ辞めてしまうこともあります。 見返りを求めてはいけないとは思うのですが、一緒にここまで頑張ってきたのにと思うことや、もっと合うところを探してあげられたら良かったなと落ち込むこともありますね。
訓練していくうちにコミュニケーション能力がついたり、訓練の中で自分が得意なことを見つけて自信が高まったりしていく利用者さまの姿を見守れるので、やりがいに繋がっています。 同じ精神障がいを抱えた仲間ができたり、コミュニティができたりして、笑顔が増えていく利用者さまの顔を見ると、非常にうれしい気持ちになりますね。
ホープ大和(ほーぷやまと)
〒2520012
神奈川県座間市広野台2-10-8 プロロジスパーク座間2 2F
NPO法人かながわ精神障害者就労支援事業所の会 ( えぬぴーおーほうじんかながわせいしんしょうがいしゃしゅうろうしえんじぎょうしょのかい )