まごの手新川の最大の魅力は、利用者さま一人ひとりに合った自立のためのケアを行える点です。ほとんどの利用者さまは、「できるだけ人に迷惑を掛けずに自分のことは自分でやりたい」と思っています。 利用者さまが自分でできることを増やすお手伝いができれば、利用者さまが笑顔で過ごせる時間も増えていきます。 当施設では、午前中に毎回約90分掛けて体操や機能訓練を実施。平行棒をはじめとする機器を備えており、立ったり歩いたりするトレーニングに力を入れています。トレーニングを続けると利用者さまの姿勢や便通が改善され、食欲が増進し、自分の意志で何かをしようという意欲も向上。利用者さまがご自分の力で歩けるようになると、在宅生活を継続できる可能性も高まります。 通所前は動く機会が少なかった利用者さまも、周囲の方の影響を受けながらしっかりトレーニングに取り組んでいます。なかには努力が実を結び、車椅子を卒業する利用者さまも。利用者さまが変わっていくのを実感できることが、職員のやりがいです。 利用者さまに気持ち良くトレーニングをしていただくためには、利用者さまに「職員を好きになってもらうこと」が大事です。当施設の職員は、利用者さまとの信頼関係を築くため、一緒にゲームや散歩を楽しみ、笑い合う時間を共有。また、利用者さまの「痛い」、「辛い」、「トイレに行きたい」などの気持ちを小さな変化から読み取り、お一人おひとりが快適に過ごせるように配慮しています。利用者さまの変化に気づき、気持ちに寄り添える方が活躍できる職場です。

まごの手新川では、午後にさまざまなレクリエーションを行っています。職員が持ち回りでフロアを担当し、レクリエーションの企画から当日の進行まで実施。レクリエーションのプログラムはゲームや音楽、工作などさまざまで、各職員が自身の得意なことや経験してきたことを活かし提案しています。人前で話を盛り上げるのが苦手な職員は、調理や散歩など、自分が無理なく行える内容を計画しています。 当施設ではレクリエーション担当者のやりたいことを尊重しており、提案された内容はぼぼすべて採用。各々の職員が個性を発揮しながらレクリエーションの企画を楽しめる職場です。 レクリエーションを行う際は、利用者さま一人ひとりができることに合わせて内容を柔軟に変えています。たとえば脳トレの場合、足し算をする方と塗り絵をする方に分かれるといった工夫をしています。どうすればすべての利用者さまが楽しく取り組めるかを考え、工夫を重ねていくこともレクリエーション業務の面白さの一つです。 また、当施設ではイベントも月に1度ほどのペースで開催しています。内容は柿剥きやケーキ作りなど多彩で、イベントでは写真を残し、利用者さまの活動の様子をご家族にも共有。「イベントを通じ、ご家庭での会話や笑顔を増やしていきたい」というのが当施設の想いです。

利用者さまに心から笑っていただくためには、職員も常に笑顔でいることが大切です。まごの手新川の職員は皆で楽しく仕事ができるよう、互いに長所を認め合い、助け合いながら仕事をしています。たとえば、食事や排泄、入浴などのケアを行う際に、職員の声掛けで利用者さまが動いてくださらない場合は、ほかのメンバーが代わりに対応。スムーズにケアを行えるよう、職員各々が自らの観点を持って利用者さまの表情や言葉に着目し、その方に合った対応方法を探究しています。もしうまくいかないことがあっても、周りの職員と協力し合って解決できる体制が整っているので心配いりません。 利用者さまの特徴や喜ぶポイントを理解できれば、経験年数が浅い方や、まだ日本語が流暢でない外国人の方でも利用者さまを笑顔にできます。より良いケアを行うために、年齢や勤続年数、国籍などにとらわれることなく多様な立場の仲間と学び合えるのが、当施設の魅力です。 当事業所では、利用者さまに関する情報共有を、頻繁に実施しています。細かな声掛けにより、お通じがあったかどうかなど、利用者さまの情報を全職員に周知。また、当日出勤していない職員にも状況が伝わるよう、社内SNSも活用し周知を徹底しています。職員皆がケアの優先順位を理解したうえで、周囲としっかり連携できる環境です。